日本一の川幅(2537m)を誇る荒川の河川敷に、日本一広いポピー畑を造り3,000万本の赤やオレンジのポピーが咲き誇った。
「シャーレーポピー」
和名:雛芥子(ひなげし)、八重咲きの品種が多く、薄い紙で作った造花のようにも見える。
ポピーは、罌粟(けし)科の植物。ヨーロッパ原産。江戸時代に渡来した。つぼみは最初下向きで表面に毛が生えている。花が咲くときに顔をあげ、2つに割れて花が咲く。
シャーレーポピーは、「虞美人草(ぐびじんそう)」とも呼ばれ、中国歴史上の絶世の美女にたとえられた。
ポピーは英語で「ケシ」を意味するが、日本に咲くポピーからはアヘンの成分のモルヒネは採れない。
「カリフォルニアポピー」
日本には明治時代に渡来し、家紋の花菱に似ているところから、和名:花菱草(はなびしそう)と呼ぶようになった。
「ポピー・ハッピースクエア」のポピーまつりのすぐ隣に、淡い紫色の「麦なでしこ」が咲き広がり、市民から贈られた約100匹の鯉のぼりが、花畑の上で優雅に空を泳いでいた。
「麦なでしこ」
ナデシコ科の植物で、ヨーロッパでは、麦畑に生える雑草と知られている。和名の「麦なでしこ」は、長い葉が麦の葉に似ているところから名付けられた。
満開のポピー畑脇では、ステージイベントやグルメの模擬店などで賑わった。
日本一の川幅2537mに架かる「御成橋」の下にポピー畑が広がっている。
日本一広いポピー畑!!
花のまち鴻巣をアピールするイベント「こうのす花まつり」の一環としての「ポピー・ハッピースクエア」会場のポピーが見頃を迎えた。東京ドーム約2.5個分、約125,000平方メートルと日本一広いポピー畑に、3,000万本のシャーレーポピーやカリフォルニアポピーが咲き誇った。このポピー畑は、日本一の川幅(2537m)を誇る荒川の「御成橋」下に広がり、ここから望む富士山(富士見百景にも選定された)は絶景である。このほか、隣接する24,000平方メートルの「麦ナデシコ」畑も見どころである。こうのす花まつりは、「日本一の花の産地」を市内外にアピールするイベントで、花と音楽の館・花久の里の「バラまつり」、個人の庭を一般公開する「オープンガーデン」のほか、鴻巣市役所脇のせせらぎ公園では、花の直売、地元グルメ、ステージショーなど様々なイベントが実施され、大勢の来場者で賑わった。
鴻巣市は、埼玉県の東部中央、大宮台地の北端に位置する人口約11万8千人の市である。鴻巣市には、日本一を誇るものがたくさんある。日本一長い水管橋(全長1100.95m)、日本一高いピラミットひな壇(31段で7m)、川幅日本一(荒川で川幅2537m)、1分あたりの尺玉以上の花火打上げ数(1分間約75.5発)、ポピーの栽培日本一(12.5haで東京ドーム2.5個分)、花の出荷量日本一(サルビア・マリーゴールド)などがある。
撮影日: 2015年5月23日
撮影場所:馬室荒川河川敷
住所:埼玉県鴻巣市滝馬室555