玉敷神社の藤が見頃を迎えた。この藤は、玉敷神社から南に約3Kmほど離れた(戸室地区)「若山家」から、昭和8年に玉敷神社に奉納されたものである。
この藤は、「ノダフジ」の一種で樹齢400年と推定されている。県内でも有数の巨木藤である。
「藤のシャワー?」藤は強い日当たりを好むため、公園や庭園などの日光をさえぎるものがない場所に、花が垂れ下がるように藤棚を作る。
玉敷神社の藤は「ノダフジ」の一種。大阪市福島区野田は「ノダフジ」の名所である。同区にある春日神社は「ノダフジ」で有名な神社である。昔は、藤の宮とも呼ばれていた。
フジの花はクマンバチに花粉を運んでもらうために、花の構造が進化していると考えられている。
藤の蔓(つる)はとても強く、昔、石切場から大きな石を木ぞりに載せて、この藤縄(藤の蔓)で運んだと云われている。
玉敷神社は、大宝3年(703年)に創建され、「大己貴命(おおなむちのみこと)」「別名、大国主神(おおくにぬしのかみ)」を主祭神とする神社である、
天保7年(1836年)に建立されたと云われる「玉敷神社神楽殿」。神社には300年を超える江戸神楽の原形を伝える「玉敷神社神楽」が保存されている。
境内には「著莪(しゃが)」が咲いていた。著莪は、文目(あやめ)科の植物で。朝開花して夕方にはしぼむ。寺や神社によく植えられている。
玉敷神社に隣接するところに、玉敷公園がある。公園自体はとても広く、ここに玉敷神社の大藤の藤棚がある。
樹齢400年の大藤
玉敷神社(玉敷公園)にある樹齢400年の大藤が、咲きはじめ見頃を迎えた。
今年の天候は例年よりも暖かく早咲きとなった。玉敷神社の藤は、埼玉県指定の天然記念物で、6種類の藤を楽しむことができる。樹齢400年と推定される藤はノダフジの一種で、幹回り約4.8メートル、枝張り約700平方メートルに及ぶ、埼玉県内でも有数の巨木藤である。藤(フジ)は、マメ科の植物で日本原産の固有種である。フジは蔓(つる)状に成長するので、藤棚にいけて花を楽しむのが一般的である。野山では、フジの蔓は他の木などに巻きついて成長する。蔓が右巻(上から見て時計回り)と左巻きの二種類がある。ノダフジは右巻、ヤマフジは左巻きである。
玉敷神社(玉敷公園)のある騎西町は、かつて埼玉県の東部の北埼玉郡にあった町である。平成22年(2010年)加須市と合併し、新たに加須市となった。玉敷神社は、大己貴命(おおなむちのみこと)を主祭神とする神社である。埼玉県の元荒川流域に分布する「久伊豆神社」の総本社的存在である。
撮影日: 2018年4月22日
撮影場所:玉敷公園
住所:埼玉県加須市騎西552−1