彩甲斐街道(国道140号)沿い荒川にある渓谷「金蔵落しの渓流」である。周囲はカエデが多く、奥秩父の隠れた紅葉の名所として知られている。
「金蔵落しの渓流」から続く、秩父の紅葉スポットのひとつ「大血川(おおちがわ)渓谷」の渓流を下るように進み、上を見上げると紅葉を楽しむことができる。
モミジ(紅葉)とカエデ(楓)は、どちらもカエデ科の植物で、正式名は「カエデ(楓)」である。葉の見た目で使い分けている。葉の切れ込みが深いカエデを「モミジ」、葉の切れ込みが浅いカエデを「カエデ」と呼んでいる。(写真はモミジ)
紅葉を楽しみながら、大血川渓谷の林道(林道大血川線)を三峯神社方向に進むと、途中に、宿坊「大陽寺」がある。周囲には民家がまったくなく、携帯電話も圏外で、聞こえて来るのは清流の音と小鳥の鳴き声だけである。天空の禅寺で精進料理が楽しめる。
大陽寺本堂で「御朱印」がもらえる。大陽寺は、標高850メートルの山中にあって、鎌倉時代末期に開山した臨済宗の寺院である。本尊・釈迦如来が祀られている。
彩甲斐街道(国道140号)沿いに、三峯神社の鳥居がある。進むと荒川に架かる「登竜橋」があり、その奥は「三峰登竜渓」と称される渓谷が続く。
「三峰登竜渓」荒川の源流付近の紅葉である。上流にはバチ沢や大砥沢が注ぎ込み、荒川をつくりだす美しい渓谷である。
「三峰登竜渓」三峰山(三峯神社)への表参道。ロープウェイ駅舎跡広場から紅葉が楽しめる約3.2キロメートルのハイキングコースである。
「三峰登竜渓」右岸には、遊歩道が整備されており、「竜門の滝」など奥秩父の清流や紅葉が楽しめる。
奥秩父の紅葉!!
秩父市大滝地区の「彩甲斐街道(さいかいかいどう)」、国道140号線沿いの紅葉が見ごろを迎えた。大血川(おおちがわ)渓谷入り口付近の「金蔵落し渓流」の紅葉を見ながら国道140号から分かれ、荒川を渡り大血川沿いの林道を進むと、谷底から見上げるように山々の紅葉を楽しむことができる。国道140号に戻り、三峰方面に進むと三峯神社の鳥居が見える。この鳥居をくぐると「三峰登竜渓」で、三峰山(三峯神社)への表参道でもある。かつては三峯神社までロープウェイで結ばれていた。登竜橋を中心に、ロープウェイ駅舎跡やバチ沢からの「夫婦滝」、大砥沢からの「竜門の滝」を見ながら清流が流れる荒川の源流と紅葉が楽しめる。
「秩父市大滝(旧大滝村)」は、かつて埼玉県の最西端に位置していた村である。平成17年(2005年)秩父市・大滝村・吉田町・荒川村が合併して、新たに「秩父市」となった。甲武信ヶ岳をはじめ、標高2000メートル級の山々が連なっていて、そこから「荒川」が流れ出ている。旧大滝村は、「荒川の源流郷」でもある。
撮影日: 2019年12月2日
撮影場所:大血川渓谷・三峰登竜渓付近
住所:埼玉県秩父市大滝地区