地元県立川の博物館で日本一に返り咲いた「大水車」を描いた凧が、町民の夢を乗せて空高く舞い上がった。
凧揚げは1999年にスタートし、今年で21回目を迎えた。新作凧を毎年作っており今年は、小さめの8畳凧を制作した。
地元「今市竹とんぼの会」代表挨拶。会員27名で構成さている会である。
8畳(手前・今年の新作)凧に加え、20畳・30畳凧も準備完了。あとは追い風を待って、高く舞い上がることを祈るだけである。
大凧揚げに先立ち、平和の象徴である白鳩の放鳥が行われた。青い大空に白い翼を広げて舞う光景は、見学者や凧の曳き手の方々にひとときの安らぎを与えた。
今年の干支「ネズミ」を描いた2畳の子供用凧は、子どもたちが夢や新年の抱負を書き込んでから揚げられる。
子供用の凧揚げに、幼稚園児以上の子供と保護者が参加。寒風(暖冬)のなか元気にロープを握り曳いた。
子供達の新年の夢と抱負を書き込んだ2畳の子供凧が、元旦の青空に高く舞い上がった。
「ブータン王国」と「よりい町」の「友好」を描いた小型の凧を大勢の人々で曳いた。
幸せの国「ブータン王国」の王子殿下が、東京2020年オリンピック・パラリンピックの事前合宿誘致に来町した記念凧である。
20畳の「弁天」凧。好天に恵まれ無風状態なので、大勢の曳き手にも係わらず失速してしまった。
30畳の「花木」凧。これまで20畳や30畳サイズの巨大凧を作ってきたが、昨今の元旦は好天に恵まれ、風が吹かないため思うように巨大凧が揚がらず、今年は8畳サイズとやや小ぶりにした。
「今市竹とんぼの会」では甘酒を温めて、曳き手の参加者や見学者に無料で甘酒を振る舞っていた。
新春の希望をのせた大凧揚げ!!
寄居町の新春恒例行事「寄居大凧揚げ」が元旦に寄居運動公園グランドにて開催された。新春の希望をのせた大凧が天高く舞い揚がった。寄居今市地区の住民でつくる「今市竹とんぼの会」が、子どもの外遊びを増やそうと1999年から大凧揚げを行っている。大凧はユネスコの無形文化遺産に登録された細川紙と地元の真竹を使用して作っている。会員に「滋賀県」の出身者がおり、300年の歴史を誇る滋賀県東近江市の「八日市凧」を参考に制作しているのが特徴である。図柄に切り込みを入れ、風の抵抗を少なくする「切り抜き技法」の指導を受けて製作された。
「寄居大凧揚げ」が行われた寄居町は、埼玉県の北西部、大里郡にある人口約3万3千人の町である。荒川の中流域、長瀞のすぐ下流に位置し、その左岸に街が栄えている。古く秩父往還の街道筋にあり、宿場町として栄えた。街の対岸にはかつて「鉢形城(はちがたじょう)」があり、その城下町でもあった。天正18年(1590年)の豊臣秀吉による小田原攻めの時、鉢形城に陣取った郷土の武将「北条氏邦(ほうじょう うじくに)」は、豊臣勢を相手に攻防戦を続けた。
撮影日: 2020年1月1日
撮影場所:寄居運動公園
住所:埼玉県大里郡寄居町大字折原1856番地