日本の実業家「渋沢栄一」の雅号(がごう)を冠した青淵(せいえん)公園でイルミネーションの点灯が始まった。イルミネーション会場は、旧渋沢邸「中の家(なかんち)」の裏手方向にあたる。
イルミネーションは、園内の環境保全活動に力を注ぐ地元有志「青淵公園を綺麗にする会」がボランティアで設置している。
地元の市立八基(やつもと)小学校の児童も飾り付けに参加。深谷市のキャラクター「ふっかちゃん」を含む2種類のイルミネーションを飾った。
イルミネーション会場中程にある東屋から見たイルミネーション会場。LEDの数を去年より1万球増やし11万球で飾り付けた。
高さ10メートル程のツリーや歩道全体のアーチなどを飾るイルミネーションは、毎年規模を拡大している。
青淵池に設置したナイアガラの滝をイメージしたオブジェや小舟の電飾が池の水面に彩りを添えている。
青淵公園は東西(約1.3キロメートル)に広がる広い公園である。東側には「こども広場」があり、カラフルで綺麗な遊具が並んでいる。地元の子供達には「ロケット公園」と呼ばれている。
イルミネーション会場の横に立つ「青淵由来之跡」の碑。揮毫(きごう)したのは、渋沢栄一とも交流があった第23代内閣総理大臣の清浦奎吾(けいご)である。
イルミネーション会場と隣接している旧渋沢邸「中の家(なかんち)」の正門。武家屋敷や寺院によく見られる「薬医門」である。扉は欅(ケヤキ)の一枚板で作られている。
公園の東側に「渋沢栄一記念館」がある。 記念館の北側に渋沢栄一像が右手に論語を持って立っている。そして渋沢栄一像が眺めているのは、ここで暮らしていた頃に見ていた、赤城山や妙義山などの群馬県や栃木県の山並みである。
青淵公園のイルミネーションを動画でご覧ください。
LED11万球のイルミネーション!!
埼玉県深谷市出身で、2024年から新1万円札の肖像となる「渋沢栄一(1840〜1931)」ゆかりの青淵(せいえん)公園でイルミネーションが始まった。イルミネーションは、園内の環境保全活動に力を注ぐ「青淵公園を綺麗にする会」のメンバーが、高さ10メートルのツリーやナイアガラの滝をイメージした大型オブジェなど11万球のLED電飾をボランティアで飾った。地元の市立八基(やつもと)小学校児童も参加、校章や2種類のイルミネーションを飾った。
青淵公園のある深谷市は、埼玉県の北西部に位置する人口約14万2千人の市である。県下有数の農業地帯であり、生産量日本一であるネギ(深谷ねぎ)やチューリップを始めとする花卉(かき)栽培が盛んである。第一国立銀行(現、みずほ銀行)の創設に携わるなど、近代日本経済の基礎を築いた「渋沢栄一」の誕生地でもある。
撮影日: 2022年12月27日
撮影場所:青淵公園(せいえんこうえん)
住所:埼玉県深谷市血洗島247-1「旧渋沢邸(中の家)」隣り