A-001
「豊後梅(ぶんごうめ)」は、その名の通り「豊後國(ぶんごのくに・大分県)」が発祥とされている。花は淡紅色で、八重咲きが多い。実は果肉が厚く、梅干しや梅酒に用いられる。
撮影日:2019年3月12日
撮影場所:秩父ミューズパーク
A-002
梅には、一本の木に紅白の花を一緒につける種類がある。どんなふうに花が咲くのか、わからないことから「思いのまま」と名づけられた。
撮影日:2019年3月12日
撮影場所:秩父ミューズパーク
A-003
さきたま古墳公園に、丸く土を盛り上げた、日本で一番大きな円墳(えんぷ)と言われる「丸墓山古墳」がある。この古墳の頂上に、地元の方が植えた「ソメイヨシノ」3本が成長して公園一番の桜スポットになっている。
撮影日:2015年3月31日
撮影場所:行田市 さきたま古墳公園
A-004
チューリップは、ユリ科の植物である。原産地はトルコのアナトリア地方とされ、生産地はオランダが有名である。日本では、富山県や新潟県で大規模栽培が行われている。頭に巻いている「ターバン(チュルバン=頭巾)」に似ているのが名の由来、和名「鬱金香(うこんこう)」。チューリップに青色が無い。
撮影日:2018年4月8日
撮影場所:深谷市グリーンパーク
A-005
「森の妖精」と呼ばれる節分草(セツブンソウ)。草丈5〜15センチメートルで、かれんな白い花姿が特徴である。節分草は、金鳳花(キンポウゲ)科の球根植物で、日本固有種である。日本にしか生息していない。早春に芽を出して節分の頃に花をさかせることからこの名が付いた。
撮影日:2019年3月5日
撮影場所:小鹿野町 節分草園
A-006
樹齢650年と推定される埼玉県指定天然記念物「骨波田の藤(こつはたのフジ)」である。幹の太さは約3.6メートル、花の房は1メートルから1.5メートルにもなる。フジは、豆(まめ)科の植物で、日本原産である。蔓(つる)が上か見て時計回りの右巻きの「ノダフジ」と左巻きの「ヤマフジ」がある。
撮影日:2019年5月11日
撮影場所:本庄市 長泉寺
A-007
藤(フジ)の花は、クマンバチに特に好まれる。藤の花密の構造は固く、力のあるクマンバチは花の正面をこじ開けて蜜を吸う。「ブーン」と大きな音を立てて飛行しているが、性質は極めて温厚である。人間にはほどんと感心を示さない。オスには針が無いため、刺さない。メスは毒針を持っているが、刺されても毒が弱く、重傷にはならない。
撮影日:2019年5月11日
撮影場所:本庄市 長泉寺
A-008
「塚越の花まつり」は、「釈迦の誕生」を祝う仏教行事である。米山薬師堂に「花御堂(はなみどう=釈迦の誕生仏像)」を納め、小さな誕生仏に手を合わせたあと、境内で輪になって一斉に花びらを空中へとまき、釈迦の誕生を祝った。釈迦の誕生日は4月8日であるが、この地区では、一月遅れの花の咲いている時期に行っている。
撮影日:2019年5月4日
撮影場所:秩父市吉田地区米山 薬師堂
A-009
標高500メートルの「秩父高原牧場」の牧草地に、約1,500万本のシャーレーポピー畑が出現した。青空を背景に咲く真っ赤なポピーは、まさに「天空のポピー」である。シャーレーポピー(雛芥子・ヒナゲシ)は、罌粟(芥子・ケシ)科の植物である。ヨーロッパ原産で江戸時代に渡来した。
撮影日:2019年5月29日
撮影場所:皆野町 秩父高原牧場
A-010
白い風車のある「見晴公園(みはらしこうえん)」の東側に菜の花畑が広がり、黄色いじゅうたんのように見える。公園と菜の花畑の間を流れる見沼代用水沿いは、染井吉野桜とみやび桜のピンク色が映える散歩コースになっている。
撮影日:2020年3月26日
撮影場所:さいたま市北区土呂町 見晴公園
A-011
花桃は、薔薇(ばら)科の植物で、花を観賞するために改良された「モモ」である。平安時代に3月3日の桃の節句が祝われ、桃の花が観賞されるようになった。桃の節句(ひな祭り)に花桃を雛壇に添えるが、この頃には屋外の桃の花は開花していない。温室で育てた花桃である。
撮影日:2016年4月3日
撮影場所:ときがわ町 花桃の里
A-012
ハクモクレン(白木蓮)は、中国原産で、花びらの幅が広く厚みがある。花は上向きに閉じたように形で咲き、全開はしない。ハクモクレンは地球上で最古の花木と云われており、蕾み(つぼみ)の先が、必ず北を向く。「コンパス・フラワー(磁石の木)」ともよばれている。
撮影日:2014年3月27日
撮影場所:越谷市 県民健康福祉村
A-013
「カタクリ(片栗)」は、百合(ゆり)科の植物である。雪解けを待って、薄紫やピンク色の花が下向きに咲く。花は朝陽が当たると開き始め、徐々に花弁が後ろに反っていく。球根から「片栗粉」が採れる。本物の「片栗粉」は、薬局で売っている。一般には、ジャガイモなどの「でんぷん」から作られている。
撮影日:2019年3月31日
撮影場所:小川町 カタクリ群生地
A-014
深谷グリーンパークの花壇に6品種、約34,000球の色鮮やかなチューリップが咲き誇った。チューリップは、百合(ゆり)科の植物である。カザフスタンのステップ地帯が原産で、オランダ、ベルギー、トルコ、アフガニスタンなどの国花でもある。チューリップの花の色に、青と水色が無い。
撮影日:2018年4月8日
撮影場所:深谷市 深谷グリーンパーク
A-015
「イチリンソウ(一輪草)」は、キンポウゲ科の多年性の山野草で日本固有の植物品種である。花弁がなく、白い花のように見えるのは萼片である。かつて、埼玉県各地の雑木林を中心に広く分布していたが、現在はその数が減少し、「埼玉県準絶滅危惧種」に分類されている。
撮影日:2021年4月11日
撮影場所:川口市 安行イチリンソウ自生地
A-016
秩父のシンボル「武甲山」を背景にした羊山公園の「芝桜の丘」に、約9種類・40万株の芝桜が咲き誇る。その模様は、まさに「芝桜のパッチワーク」である。芝桜は、北アメリカ原産の多年草で、花の形がサクラに似ていて芝のように地面をはって広がることから「芝桜」と呼ばれるようになった。
撮影日:2015年4月25日
撮影場所:秩父市 羊山公園