清雲寺を開山した「楳峯香禅師(ばいほうきょうぜんじ)」が植えられたと伝えられる樹齢600年のしだれ桜である。
枝垂れ桜は「薔薇(バラ)」科の植物で
清雲寺の枝垂れ桜は、「エドヒガンザクラ」である。
樹高15m、枝張り10数m、目通り2.72m、根回り4.25mで昭和7年3月31日に県の天然記念物に指定された。
「お地蔵さんも皆さんと一緒に“お花見”」
枝垂れ桜の多くは寺院に植樹されていて、樹齢何百年という古木・銘木が多い。
なぜ枝が垂れるのかを研究している植物学者がいる。枝に力が無く伸びると重力によって垂れ下がってしまう。
ふつうの桜は、重力に打ち勝つ力があり太陽に向かって伸び続けるが、枝垂れ桜は、力が弱く、人間の支え木などをして育てていかないと大きくならない。
「八重紅垂れ」
春に色づく「モミジ」も“紅枝垂れ”という。
長い枝を垂れ下げ、その先端にたくさんの花を咲かせる。
清雲寺の敷地内に「若御子神社(わかみこじんじゃ)」がある。境内には、「ソメイヨシノ」が満開になっていた。
ソメイヨシノが満開の中、神楽殿では「御神楽」が披露されていた。
若御子山(わかみこさん)のふもとに建つ「清雲寺」には約30本の“枝垂れ桜”が植えられている。その中でもひときわ目を引くのが応永30年(1423年)清雲寺を開山した「楳峯香禅師(ばいほうきょうぜんじ)」が植えられたと伝えられる樹齢600年のしだれ桜である。この桜は「エドヒガン」科に属し、樹高15m、枝張り10数m、目通り2.72m、根回り4.25mで昭和7年3月31日に県の天然記念物に指定された。今年の開花は、厳しい寒さの影響で例年より遅れた。夜間のライトアップも、樹木保護の観点から中止された。清雲寺の隣に、若御子神社(わかみこじんじゃ)がある。この神社の境内のサクラも満開で、御神楽の披露もされていた。
撮影日: 2012年4月15日
撮影場所:清雲寺
住所:埼玉県秩父市荒川上田野690