消防出初め式のフィナーレは、消防団車両10台による一斉放水と特殊消防車両からの放水を披露した。
午前10時より式典が始まり、埼玉西部消防局員と所沢消防団員が整列。管理者である藤本正人所沢市長が年頭の挨拶を行った。
消防音楽隊の演奏に合わせて幼年消防クラブの「泉町保育園」、「双実こども園」のかわいい鼓笛隊の行進に続き、消防職員・消防団員が行進し、その勇姿を披露した。
所沢市のイメージマスコット「トコろん」も行進に参加。市の鳥「ひばり」をモチーフに、日本航空発祥の地にちなんでプロペラ飛行機のイメージから、頭にプロペラをつけている。
車両分列行進では、指令車を先頭に、ポンプ車、はしご車、特殊消防車、救急車など消防局・消防団が誇る消防車両がパレードを行った。
消防局職員も参加し、所沢市内を中心として活動している創作和太鼓チーム「龍鼓」が力強い演奏を披露した。
消防出初め式の風物詩「はしご乗り」を所沢鳶組合の皆さんが披露した。享保3年(1719年)に町消火が誕生した際、火災の方角を見るために身軽な鳶職が登ったのが始まりとされている。
雑居ビル火災を想定して、消防署と消防団が協力し延焼拡大防止の消火活動と人命救助の演習を披露した。
はしご車から降下する消防隊員。先端屈折式はしご車は、30メートル級の「はしご車」で先端が約3メートル屈折することで、電線障害やセットバックしている建物の消火活動や救助活動に対応している。
埼玉県防災航空隊の消防防災ヘリコプター「あらかわ2号」も参加した。埼玉県防災航空隊は埼玉県庁の組織であり、消防防災ヘリコプター3機を保有し、防災・救助活動等を任務としている。川島町の「ホンダエアポート(防災航空センター)」を運用基地としている。
消防の恒例行事「出初式」!!
新春恒例行事、埼玉西部消防局の「出初式」が所沢航空記念公園で開催された。大勢の消防隊員や団員が参加して日頃の訓練の成果を披露した。第1部の式典の部では、国歌斉唱の後、管理者である藤本正人所沢市長の年頭挨拶に続き来賓の挨拶が行われた。第2部の訓練の部では、消防音楽隊の演奏に合わせて「泉町保育園」や「双実こども園」の行進に続き、消防職員、消防団員が行進し、その勇姿を披露した。この他、「和太鼓演奏」や「はしご乗り」等が披露された。消防活動演習では、雑居ビル火災を想定して、消防署と消防団が協力して延焼拡大の防止、消火活動を披露し、最後に消防団車両10台による一斉放水で終了した。消防出初式(でぞめしき・出初め式)の歴史は、江戸時代の万治2年(1659年)江戸の上野東照宮で出初(でぞめ)を行い、気勢をあげたことが始まりと伝えられている。当時大火の復興作業の中、絶望的な状況にあった市民に大きな希望と信頼を与えた。次第に儀式化され恒例行事となって今日の「出初式」に受け継がれている。
所沢市は、埼玉県南西部にある人口約34万人の市である。日本で初めて飛行場が建設された地で、かつて飛行場であった所には「所沢航空記念公園」が作られた。消防出初式は、この日本で初めての飛行場滑走路跡で行われた。「埼玉西部消防局」は、平成25年(2013年)所沢市消防本部、狭山市消防本部、入間市消防本部、及び埼玉西部広域消防本部が合併して誕生した。
撮影日: 2018年1月7日
撮影場所:所沢航空記念公園
住所:埼玉県所沢市並木1−13