花弁は早朝からゆっくり開き、午前8時前後に最も美しい姿をみせる。午後3時頃には閉じてしまう。

蓮は泥の多い池や沼を好むが、その葉や花はきれいな状態を保っている。蓮の葉は、微細構造と表面の化学的特性により、決して濡れることがない。

古代蓮は、公共施設建設工事の際に蓮の種子が掘削地の池で自然発芽し開花したものである。1400年から3000年前のものと推定されたため、「古代蓮」と呼ばれるようになった。

実の入った葉床（中央の黄色部分）は、たくさんの穴があいていて蜂の巣に似ているところから「蜂巣（はちす）」と呼ばれている。「蓮」は漢名で種子が連なっているところからと言われている。

蓮の根っ子はレンコン（蓮根）として食用になる。茨城県、徳島県で多く栽培されている。

「巨椋の白鳥（おぐらのはくちょう）」
園内には行田蓮（古代蓮）をはじめ、42種類12万株の世界の花蓮を楽しむことができる。

古代蓮池のに「睡蓮（すいれん）」が咲いていた。蓮は、水面から立ち上がるが、睡蓮は、葉も花も水面に浮かんだままである。

園内では「行田蓮まつり」が開催された。
古代蓮会館には、蓮に関する様々な資料が展示しており、地上50メートルの展望室から大パノラマを望むことができる。

「行田蓮まつり」イベント会場では、和太鼓の演奏やフラダンスなどが披露された。

園内にある売店では買い物を楽しむこともできて、地元の新鮮野菜や名産品が所狭しと並べられていた。

ロマン誘う、古代蓮!!

行田市「古代蓮の里」の行田蓮（古代蓮）が、ピンク色の大輪で咲き誇り、訪れた人々を楽しませている。行田市が、公共施設を建設するため、造成工事を行ったとき、地中深く眠っていた行田蓮の実が、この工事によって掘り起こされ自然発芽したものと思われている。行田蓮（古代蓮）は原始的な形態を持つ1400〜3000年前の蓮と言われている。古代蓮の里公園内では行田蓮をはじめ、42種類12万株の世界の花蓮を楽しむことができる。花弁は早朝からゆっくり開き、午前8時前後に最も美しい姿を見せる。蓮は、睡蓮（すいれん）科の水性植物である。インド原産。泥の中にある根の部分は蓮根（レンコン）になる。

行田市は、埼玉県北部に位置する人口約8万2千人の市である。木綿の産地でもあった行田は、近くに中山道が通っていたことで、主に旅行用や作業用の足袋作りが盛んになったと言われている。行田市大字埼玉（さきたま）は、「埼玉県（さいたまけん）」という地名の発祥地とされている。古墳時代には「稲荷山古墳」などが造成された。室町時代には「忍城（おしじょう）」が築かれた。

撮影日： 2016年7月10日

撮影場所：古代蓮の里

住所：埼玉県行田市小針2375-1