通常私達が花びらだと思っているはガクの部分で、中央に小さく咲いているのが花である。
アジサイの咲く梅雨の時期、医療の発達してない時代には多くの死者がでた。寺によっては死人に手向ける花と呼ばれていた。
昔、アジサイは、流行病等があった地区の寺に多く植えられた。これが梅雨時の古寺に彩りを添えるため、現在では観光の目玉にもなっている。
アジサイは、日本が原産地で、ガクアジサイが元の花である。江戸時代には「ユウレイバナ」と呼ばれ、まったく見向きもされなかった。
アジサイは土壌の酸性度(pH)によって花の色が変わり、酸性ならば青、アルカリ性ならば赤になる。
白アジサイは、アントシアニンという色素を持たないため、土壌の酸性度(pH)によって色は変わらない。
「すみだの花火」と名付けられたガクアジサイ。花火の名前のとおり真ん中に小さな花がたくさん集まり、その周りを八重の花が花火のように取り囲んでいる。
「手まり」のように集まった普通のアジサイ「ホンアジサイ」は、日本固有のガクアジサイをヨーロッパで品種改良したものである。
能護寺は、別名「アジサイ寺」として親しまれている。境内には、50種類800株を超える色とりどりのアジサイが咲き誇っている。
本堂には、東日本大震災の被害を受けた福島県楢葉町の「和布細工工房ほのぼの」のメンバーによって作成された「つるし雛」が飾られている。
梅雨空の境内に咲き誇る“アジサイ”!!
「あじさい寺」の別名を持つ「能護寺」境内に、約50種類800株のアジサイが色とりどりに咲き始めた。アジサイ(紫陽花)は、雪の下(うきのした)科の植物。開花時期は、ちょうど梅雨時に重なる。日当たりが苦手の植物で、梅雨が開ける頃には枯れてしまう。アジサイは、日本が原産地。ガクアジサイが元の花である。アジサイには、「ガクアジサイ」と「ホンアジサイ」の2種類ある。ガクアジサイは、平べったい形で周りに花びらが取り巻いている。ホンアジサイは、花が「手まり」のように集まった形をしている。ホンアジサイは、日本固有のガクアジサイをヨーロッパで品種改良されたもので、花色は青色、桃色、白色などがあり、別名西洋アジサイとか「ハイドランジア」と呼ばれている。今日、手まり型の西洋アジサイが普通のアジサイになっている。花の色は、土が酸性かアルカリ性によって変わる。酸性土壌では、青色っぽく、アルカリ土壌では赤色っぽくなる。
高野山真言宗、能満山「能護寺」は、天平15年(743年)に国家安穏・万民豊楽と五穀豊穣を祈願のため行基上人が開山した。近年、別名「あじさい寺」として親しまれ、アジサイ開花時期には、県内外から多くの見物客が訪れる。現在の本堂は、文化11年(1814年)に再建され、内陣に大日如来、外陣に阿弥陀如来を安置している。
撮影日: 2015年6月10日
撮影場所:能護寺の境内
住所:埼玉県熊谷市永井太田1141