「長念寺」の紫陽花は、先代の住職が境内に咲かせ初めてから40年近い歳月を経てる。毎年この時季になると、境内に紫陽花が満ちあふれるようになった。
紫陽花の花びらのように見えるのが「萼(ガク)」、装飾花という。「真花」の部分は中央にあるごく小さなところになる。
紫陽花は、「雪の下」科の植物である。日本原産で、「紫陽花」とは唐の詩人「白居易(はくきょい)」が命名した。
紫陽花の原産地は日本であるが、ヨーロッパで品種改良されたものを「セイヨウアジサイ」と呼ばれている。
山門から観音堂へと続く参道沿いに、紫陽花が満ちあふれている。
紫陽花の参道は、観音堂に続いている。本尊「聖観世音菩薩」を安置している。
境内の紫陽花と延命地蔵尊。新しく生まれた子を守り、その寿命を延ばすと云われている。
長念寺(本堂)は、武蔵野三十三観音霊場の第29番札所でもある。
本堂内陣の欄間には、「虎溪三笑(こけいさんしょう)」が描かれている。
観音堂に足の速い、仏様「韋駄天(いだてん)」が祀られている。一瞬に天まで走り抜けると言われ、これにあやかり願いごとを「願昇」に書いて掛けられている。
奥武蔵の紫陽花寺
奥武蔵の紫陽花寺として親しまれている飯能市、長念寺の紫陽花(アジサイ)が見頃を迎えた。今年は天候に恵まれ例年より開花が早く、参道を埋め尽くすかのように白やピンク、薄紫色の紫陽花が咲き誇っている。長念寺の紫陽花は、小学校の教員だった先代の住職が小学校に紫陽花を咲かせようと境内で育て始めたのが起こりである。毎年この時季になると、観音堂に続く参道など境内に紫陽花が満ちあふれるようになった。
紫陽花寺「長念寺(ちょうねんじ)」のある飯能市は、埼玉県の南西にある人口約8万人の市である。長念寺は、聖観世音菩薩を本尊とする武蔵野三十三観音霊場の第29番札所である。山号は「清流山(せいりゅうざん)」で、曹洞宗の寺院である。慶長3年飯能の能仁寺4世格外玄逸によって再中興開山された古刹である。
撮影日: 2018年6月27日
撮影場所:長念寺
住所:埼玉県飯能市白子260