秩父ミューズパークの梅園は好天候に恵まれ、15種類・約600本の梅が例年より早く見頃を迎えた。
「豊後梅(ぶんごうめ)」は、その名の通り「豊後國(ぶんごのくに=現・大分県)」が発祥とされている。花は淡紅色で、八重咲きが多い。実は果肉が厚く、梅干しや梅酒に用いられる。
梅には、一本の木に紅白の花を一緒につける種類がある。どんなふうに花が咲くのか、わからないことから「思いのまま」と名づけられた。
「鴛鴦梅(えんおうばい)」緋梅系園芸種の梅で、花は濃紅色で中輪の八重咲きである。観賞用とされ、果実は食用に適さない。
「白加賀(しろかが/しらかが)」群馬県など、主に関東地方で生産されている梅である。江戸時代に加賀藩邸(現・金沢城)に植えられた白梅、通称「加賀の白梅」である。
梅には500種以上の品種があるといわれている。花は二重から八重の花を咲かせる。花梅と実梅と大別される。秋には黄葉するが、さほど美しくはない。
園内の高台には、「梅花亭」があり、来園者は、ここで弁当を食べながら、梅の観賞を楽しむことができる。うめ祭りのお茶会など、イベントホールに利用している。
梅は、中国の江南地方を原産とする落葉樹である。サクラより長い歴史を持ち、奈良時代以前は、「花」といえばウメを表した。
秩父ミューズパーク梅園は、面積15,000平方メートルの敷地に、約600本の梅が咲き誇っている。園内からは、秩父のシンボル「武甲山」も展望できる。
ギリシャ神話をイメージした円柱ステージと、水面に浮かぶ9体のミューズ像により表現された噴水広場。秩父ミューズパークは、秩父市と小鹿野町にまたがるスポーツと文化の森公園である。
約600本の梅が咲き誇った!!
秩父の梅の名所として知られている「秩父ミューズパーク」の梅園で、約600本の「梅の木」に白やピンクなどの花を咲かせ、例年より若干早く見頃を迎えた。約1万5千平方メートルの敷地には、「白加賀(しろかが)」や「豊後(ぶんご)」、「野梅(やばい=実梅)」など15種類の梅が育てられている。梅は、薔薇(ばら)科の落葉樹で、中国原産である。奈良時代の「遣唐使(けんとうし=唐に派遣した使者)」が中国から日本に持ち帰ったのが始まりと云われている。江戸時代に、各藩が非常食として「梅干し」を作ることを奨励したため、梅林が全国で見られるようになった。
「秩父ミューズパーク」は、埼玉県秩父市と秩父郡小鹿野町にまたがる地域にある。埼玉県営と秩父市営の公園である。「人と緑」が調和する公園として整備されており、スポーツ施設、行楽施設のほかに、自然を楽しむことができる。公園のシンボルともいえる「展望台」からは、武甲山や秩父市街地が展望でき、雲海スポットでもある。
撮影日: 2019年3月12日
撮影場所:秩父ミューズパークの梅園
住所:埼玉県秩父郡小鹿野町長留2518