畳で百畳分(縦15m・横11m・重さ800㎏)の大凧は一部破損したが、青空にふわりと舞い上がった。
各地域の「ゆるキャラ」が並ぶ中、「庄和大凧文化保存会」の伊藤正一会長の開催挨拶が行われた。
石川良三、春日部市長の開会宣言挨拶で「大凧あげ祭り」が開催された。
司会として参加した春日部市出身の「テレビ埼玉」二階堂絵美アナウンサー
下若組の「文化」と描かれた大凧。江戸後期、養蚕の豊作占いとして、凧を揚げたことが起源とされている。
大凧が櫓から外され、引き綱等の最終調整が行われた。
大凧のあがる6メートル以上の風を待ち、鈴の音の合図で、勇ましい掛け声とともに100人力で一斉に綱を引いた。
上若組の「伝統」と描かれた大凧。毎年2月になると、竹と和紙を使い3ヶ月かけて大凧を作り上げる。
晴天に恵まれたものの、時折吹く風は4〜5メートル。大凧が揚がるには6メートル以上の風が必要だ。風を待って一斉に綱を引いたが風が弱まり失敗することもあった。
春日部市の花「藤」をイメージした「あんかけ焼きそば」の模擬店。春日部焼きそばの新ゆるキャラ「とろ★りん」も参加、大勢の客で賑わっていた。
100人力!百畳敷大凧あがるか⁉
日本三大凧祭りのひとつ、春日部の「大凧あげ祭り」。晴天に恵まれたものの時折吹く風が弱く、100人の引き手が、風を待った。そして、折しも、江戸川河川敷に約6メートル風が吹いた。合図の鈴の音がなり、そろいのはんてんに鉢巻き姿の100人若衆が、勇ましい掛け声とともに一斉に綱を引いた。すると、大凧は、ふわりと青空に舞い上がった。畳で百畳分(縦15メートル、横11メートル、重さ800キログラム)の大凧は、和紙と竹を用いた伝統の技法で3ヶ月近くをかけて、春日部「庄和大凧文化保存会」の会員が手作りしたものである。大凧は、毎年2張り作られる。江戸川上流の「上若組」と下流の「下若組」に分かれ、それぞれの組で自分たちが作った大凧をあげた。女性があげる少し小ぶりな「小町凧」なども大空を舞い、5万5千人の観光客で賑わった。
春日部市は、埼玉県東部に位置する人口約23万4千人の市である。江戸時代には、日光街道粕壁宿の宿場町として栄えた。平成17年(2005年)北葛飾郡庄和町と新設合併し、現在の春日部市となった。春日部の大凧あげ祭りは、もともと北葛飾郡に属した宝珠花村の行事であった。その後、北葛飾郡庄和村と宝珠花村が合併、庄和町が新設された。しばらくは庄和町宝珠花の大凧あげで有名であったが、春日部市と庄和町が合併して、現在の春日部「大凧あげ祭り」となった。
撮影日: 2015年5月3日
撮影場所:江戸川河川敷広場
住所:埼玉県春日部市西宝珠花地先(宝珠花橋下流)