与野公園(バラ園)のシンボル裸婦銅像、タイトル「翔(かけり)」を望みながら満開のバラ園を楽しむことができる。
コロナ禍「ばらまつり2022」が3年ぶりに開催された。白、ピンク、オレンジ、パープル、黄色など約180種3,000株のバラが園内を彩った。
「ヒストリー(ドイツ産)」
薔薇(ばら)は、バラ科の総称植物である。北半球の温帯域に広く自生しているが、南半球にはバラは自生していない。
「ゴールドシャッツ(ドイツ産)」
薔薇(ばら)は、古代から繁栄と愛の象徴とされた。ゴールドシャッツは、甘酸っぱい香りがするので香水の材料にも使われている。
「バイオレット・ローズ(フランス産)」
山形県村山市の出展で、「品種改良されてない古くからのバラで花は1年1回咲くのみ棘(とげ)がすくなく手入れがしやすい、小さい花をたくさんつける」と、説明プレートに記されている。
「ミス・しまだ(日本産)」
静岡県島田市の出展で、「香りが良い、ばらの生産者が品種改良中に突然変異により生まれ、市の名前をばらに命名した」と、説明プレートに記されている。
「つるバラ」
つるバラは「つる」という言葉がつくものの、アサガオなどほかのつる性植物のように自ら絡みつくことはなく、枝を長く伸ばすだけである。そのため、伸びた枝をアーチやオベリスク、フェンス、パーゴラなどの構造物に誘引して観賞するのが、一般的な楽しみ方である。
「ミニバラ」
花の大きさが、3センチメートルぐらいの小さなバラを一般に「ミニバラ」と呼び、たくさん花をつける。英語の「ローズ」の語源は、ケルト語の「赤い」という意味に由来する。
「弁天池」
公園内の弁天池の片隅に「武州与野銭洗弁天」が鎮座している。今を去る八百年の昔、現在の埼玉県嵐山町に館を構えていた「畠山重忠(はたけやま しげただ)」が、鎌倉へ向かう途上に、この弁天池に立ち寄り「刀」を洗い清めた、とされている。畠山重忠は、平安時代末期から鎌倉時代初期の武将である。
「天祖神社」
公園内に、与野七福神巡りの「天祖神社(てんそじんじゃ)」が鎮座している。祭神は「天照大神(あまてらすおおみかみ)」で、元々は「神明社」と称していた。与野七福神の一柱「寿老神(人)」が祀られている。
与野公園ばらまつりを動画でご覧ください。
色鮮やかなバラが180種類!!
コロナ禍「ばらまつり2022」が3年ぶりに開催された。赤、黄、ピンクなど様々な色で華やかに彩られたバラ園、約180種、約3,000株のバラが咲き誇った。与野公園は、明治10年(1877年)に開園した由緒ある公園である。桜とバラの名所として知られ、埼玉自然100選にも選ばれている。旧与野市民のためとして昭和52年(1977年)にバラ園が開設され、昭和55年(1980年)以来、毎年5月に「ばらまつり」が開催されている。今回は、新型コロナウイルスの感染を防止するため例年のイベントや飲食店の出店を中止した。
与野公園のある、さいたま市中央区は「旧与野市」である。平成15年(2003年)さいたま市の政令指定都市への移行にあたり、旧与野市域をもって中央区が設置された。バラは旧与野市の「市民の花」と親しまれ、合併後も中央区の「区の花」に選定された。また、中央区の「区の色」にも「バラ色」が選定された。
撮影日: 2022年5月18日
撮影場所:与野公園・バラ園
住所:さいたま市中央区本町西1丁目内