モミジと冬桜が競演。園内に可憐な花を咲かせる冬桜が数百本あり、モミジと冬桜のコントラストは格別な風情がある。
冬桜は秩父にある「天覧桜」から苗をとり改良したものである。春にも咲く二度桜である。
自然が繰り広げる秋の一大イベント紅葉。夏の緑から秋の赤に変化、私たちの目を楽しませてくれる。その奥には冬桜。
城峯公園の冬桜は「十月桜」の改良種で、八重咲きの匂いのある可憐な桜である。
冬桜と紅葉のコラボレーション。こんな不思議な風景を眼の当たりにできるのが城峯公園の冬桜である。
昔、葉が紅葉することを「紅葉づ(もみづ)」と言ったことが言語の“もみじ”。中でも赤ちゃんの手を広げたような形のものが大変好まれている。
モミジもカエデも植物学的には「カエデ」と言い、カエデ科の植物である。子供の手のような形をしたカエデを“モミジ”と区別している。
冬桜と紅葉のコラボレーション。夜間は、ライトアップにより幻想的な雰囲気が広がる。
野外ステージではカラオケ大会が開催されていた、派手な衣装で得意の歌を熱唱。
城峯公園は、神流川に下久保ダム建設により誕生した神流湖(かんなこ)を見下ろす公園として、昭和43年に旧神泉村が建設したものである。
紅葉とともに冬桜が咲く城峯公園、「モミジと冬桜の競演」
紅葉の時期に見頃を迎える「冬桜」。冬桜は別名「十月桜」とも呼ばれ、晩秋から初冬にかけて開花する珍しい桜である。冬に咲く桜には、「冬桜」「十月桜」「寒桜」「寒緋桜(カンヒザクラ)」の種類がある。「冬桜」は一重の白い花を、「十月桜」は八重に淡いピンクの花を11月下旬から12月にかけて咲かせ、春にもまた咲く。「寒桜」や「寒緋桜」は暖かい地方(沖縄)で、早春(1〜2月)に一回咲くだけである。城峯公園の冬桜は、「十月桜」の改良種で、八重咲きの匂いのある可憐な桜である。
城峯公園は埼玉県の北部、群馬県境に位置する神川町にある。下久保ダム建設により誕生した神流湖を見下ろす公園として昭和48年(1973)に旧神泉村が建設。建設時に植えられたのが、埼玉県が生み出した冬桜で、秩父にある「天覧桜」から苗をとり改良したもの。春にも咲く二度桜である。冬桜は群馬県藤岡市鬼石、愛知県豊田市小原町にも咲き、この3カ所が「日本三大冬桜」となっている。
冬桜の開花期間中には、夜間のライトアップも行われ、幻想的な雰囲気の中で夜桜見物が楽しめる。
撮影日: 2012年11月10日
撮影場所:城峯公園
住所:埼玉県児玉郡神川町矢納1277