夕闇の中、山車が集まり響き合う囃子の音色と万燈の明かりが相まって、夜の「ひっかわせ」で祭りのクライマックスを迎えた。
山車の上では、笛・鉦・太鼓の囃子に合わせて、ひょとこ・おかめ・狐の面をつけて、おかしな身振り手振りで踊りが披露されていた。
各種団体・企業が独自のパフォーマンスで神輿担ぎが披露される。
まつりでは、万燈囃子と万燈踊りなどの行列でまつりを盛り上げている。万燈囃子は、市政20周年を記念して作曲されたものである。
「けやきステージ・世界のともだち広場」では、国際豊かなステージとお国自慢の料理などが披露された。
「夜のファンタジー」
「彩の森入間公園」の上池(噴水)で、「皆様の夢と希望と思いでの灯り」2000本のキャンドルに点火された。
自衛隊正門前で万燈太鼓大合戦。「こどものくに和太鼓連」「入間太鼓」「入間華太鼓」の3団体による太鼓の競演が披露された。
小学校の神輿も参加、先生と生徒の神輿担ぎのパフォーマンスを披露していた。
万燈創作行列に参加した「ボーイスカウト入間第4団」、ボーイスカウトなのに、なぜか女子スカウトの活動が活発である。
「こどものくに保育園」も祭りに参加した。両日とも焼きそば・焼き鳥の店を出店、園児に引かれた山車が会場を回り人気を集めていた。
入
入間市指定無形民俗文化財の「上谷ヶ貫(かみやがぬき)獅子舞保存会」による獅子舞が披露された。この獅子舞は、ドイツでも披露されている。
梯子のりは、江戸の鳶職の準備運動や、彼らが「火消し」として火災を探す際に用いられたのが起源と言われる。その華麗な技を披露した。
通りの両側に並ぶ飲食店や特産品の出店は、市民グループや各種団体で運営されている。小学校出店ブースでは、こどもを対象にした雑貨やお菓子が販売されていた。
狭山茶は、入間市が主産地。入間市茶業協会ブースでは、“かわいい茶娘”による無料湯茶接待を実施、長蛇の列ができていた。
「入間万燈まつり」をアピールする“夢”文字を描いたのぼり旗。1978年市民まつりとして始まった「入間万燈まつり」、毎年20万人以上の人出がある。
市民が主役の入間万燈まつり!!
「万燈が 世代を繋ぐ“夢”繋ぐ」をテーマに第37回「入間万燈まつり」が好天のなか、二日間に渡って開催された。昔から入間市では、神社や町内の門々に「万燈(花笠・提灯)」を飾る風習があった。「万燈」は「たくさんの明かり」を意味し、多くの人が明かりを持って集まり、新しい触れ合いとにぎわいが生まれるという考えで「万燈まつり」と名付けられた。まつり初日(24日)の「入間行列」には、高万燈や万燈踊り、伝統山車、神輿など夕闇の中で万燈豊かな大行列が行われた。夜の「ひっかわせ」では山車が集まり、響き合うお囃子の音色と万燈の明かりが相まってクライマックスを迎えた。まつり二日目(25日)は、「万燈ながし」「万燈創作行列」がメインイベントで神輿の競演や梯子乗なども披露された。「万燈まつり」のもう一つの特徴は、通りの両側に並ぶ飲食や特産品の出店の約300店は、露天商ではなく、市民グループや市内の商工業者、各種団体が運営する出店である。まつり会場の隣「彩の森入間公園」では、様々なイベントやステージ、フリーマーケットなどが開催された。
入間市は、埼玉県南西部にある人工約14万9千人の市である。入間市は狭山茶の主産地でもある。入間市は、戦後の町村合併により武蔵野町となり、1966年(昭和41年)に入間市となった。市として一体感のあるイベントなどがなく、「一年に一度は市民全員が集まろう」という発想から生まれたのが「入間万燈まつり」である。
撮影日: 2015年10月24日
撮影場所:入間市産業文化センター周辺
住所:埼玉県入間市向陽台1丁目1−7