篠岡八幡大神社の境内に、「彼岸花(ヒガンバナ)」が咲き誇り境内が真っ赤に染まった。
鳥居をくぐると約100メートルの参道が続く。その参道左右には彼岸花(ヒガンバナ)が植えられている。
篠岡八幡大神社(通称:笹久保八幡神社)は「古式子供土俵入」の神社として知られている。国指定重要無形民俗文化財に指定されている。
境内の中央に子供土俵がある。西暦偶数年の敬老の日(9月15日)に子供たちが派手な襦袢を着て、化粧まわしを締め彼岸花が咲く境内で「古式子供土俵入り」が奉納される。
境内には「天満宮」も鎮座している。天満宮は「菅原道真(すがわらのみちざね)」を祭神とする神社である。「天神さま」「天神さん」などの愛称でも呼ばれている。天神は「学問の神様」とされている。
彼岸花(ヒガンバナ)は、彼岸花科の植物である。中国大陸原産で道端や水田の畦(あぜ)などに群生している。9月中旬頃、突然茎が伸びてきて鮮やかな色の花を咲かせる。
秋の彼岸の頃に、花茎の先に強く反り返った鮮やかな赤い花だけを咲かせる。花が終わると、葉が伸びて翌年の初夏に枯れる多年草である。(雨天時に撮影)
花と葉を同時に見ることはできない。花のあるときに葉がなく、葉のあるときの花がない。このことから韓国では「サンチョ(相思華)」と呼んでいる。
根のところには「リコリン」という毒がある。水田の畦や墓地に人為的に植えられた。畦の場合はネズミ、モグラなど水田を荒らす動物が根の毒を嫌った。墓地の場合は土葬後、死体が動物によって荒らされるのを防ぐためとされている。
彼岸花の別名は「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」である。意味は「天上に咲く花」。「めでたい事が起こる兆しに、赤い花が天からふってくる」という仏教の経典によるものである。「葬式花」「死人花」「地獄花」「幽霊花」「火事花」「狐花」などの不吉な別名も多く見られる。
篠岡八幡大神社の彼岸花を
動画でご覧ください。
彼岸花の穴場スポット!!
「篠岡八幡大神社(しのおかはちまんだいじんじゃ)通称:笹久保八幡神社」の境内に「彼岸花(ヒガンバナ)別名:曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」が満開に咲き誇り、境内が真っ赤に染まった。この篠岡八幡大神社の彼岸花の開花はあまり知られておらず、春は境内に咲き誇る桜の風景も圧巻である。静かに季節の花見を楽しめる格好の花見スポットでもある。境内には子供土俵があり、神社の祭事として西暦偶数年の敬老の日(9月15日)に行われる「笹久保八幡神社古式子供土俵入り」は、国の重要無形民俗文化財にも指定されている。
「篠岡八幡大神社(通称:笹久保八幡神社)」のある「さいたま市岩槻区」は、埼玉県さいたま市を構成する10区のうちの一つである。岩槻区は、岩槻城下にあたる岩槻駅東口を中心として「岩槻人形」と呼ばれる雛人形店が集中している。「人形のまち」として全国的に知られている。
撮影日: 2021年9月19日
撮影場所:篠岡八幡大神社
住所:埼玉県さいたま市岩槻区笹久保810