シュウカイドウ(秋海棠)は、俳人の松尾芭蕉が句の中で秋の季節語として詠んだことでも知られている。初秋に2〜3センチメートルの淡紅色の花を咲かせ、訪れた人々を楽しませてくれる。
椚平にはシュウカイドウの群生地が数カ所あり、計約7000平方メートルに約14万株が群生している。
シュウカイドウは、淡いピンクの長い花が下向きに咲く。雄花と雌花が同じ株に咲き、茎の上部に雄花があり下部に雌花がつく。
シュウカイドウは、ベゴニアの一種である。花の色がバラ科の海棠(カイドウ)に似ていて、秋に開花することから和名が「秋海棠」となった。
シュウカイドウの原産地は中国からマレー半島。日本には江戸時代の初期に観賞用として渡来した。日本でも関東以西に野生で見ることができる。
シュウカイドウ群生地区内に「くぬぎむら体験交流館」がある。2004年に閉校となった大椚第二小学校跡地に建設され、郷土料理の調理体験や手工芸品作りの体験ができる。
「越沢稲荷の大スギ」 br>
シュウカイドウ群生地区内に、目周り6メートルの巨木スギがある。地面に着くほど垂れ下がった枝が特徴的である。
シュウカイドウ群生地内に、稲荷神社がある。春の例大祭で「苦抜き力石かつぎ上げ大会」、秋の例大祭で「ささら獅子舞」が奉納される。
「椚平の大木戸」 br>
当時この街道を往来する者を監視するため、大木戸がおかれたと云われている。現在は隣接して民間の宿泊施設があり、自炊宿泊や河原でのバーベキューなどが楽しめる。
椚平のシュウカイドウを動画でご覧ください。
椚平のシュウカイドウ!!
「秋海棠、西瓜の色に、咲きにけり」と、松尾芭蕉の句にも歌われた淡紅色のシュウカイドウが、ときがわ町椚平(くぬぎだいら)周辺に咲き始めた。シュウカイドウは、江戸時代に中国から渡来した植物で、シュウカイドウ科・ベコニア属の植物である。バラ科の海棠(カイドウ)に似た花を咲かせることから「秋海棠(シュウカイドウ)」との名が付いた。椚平の街道沿いの斜面は、シュウカイドウの群生でピンク色に染まっていて、訪れた人々の目を楽しませてくれる。
ときがわ町は、埼玉県の中部に位置し、人口約1万人の町である。町名の由来は町を流れる「都幾川」から、ひらがなで「ときがわ町」にした。椚平には、2004年に閉校になった大椚第二小学校跡地を利用した「くぬぎむら体験交流館」がある。標高400mの山腹に位置し、郷土料理の調理体験や、手工芸品作りの体験などを楽しむことができる。
撮影日: 2024年9月12日
撮影場所:ときがわ町 椚平(くぬぎだいら)周辺
住所:埼玉県比企郡ときがわ町椚平436