「長谷寺山門」
長谷寺は山門から入れない。山門脇の入山受付で入山券を求めて入山する。境内は上下に分かれている。下の境内は池と庭園が広がっている。上の境内に本堂や阿弥陀如来堂などが建ち並んでいる。
「観音堂(本堂)」
かつては茅葺きの壮大な観音堂だったと言われているが、関東大震災で倒壊した。現在の本堂は昭和61年(1986年)に鉄筋コンクリート造で再建された。
「観音堂」
観音堂に入ると高さ9.18メートルの本尊の十一面観音の巨大さに驚く。この鎌倉の長谷観音は、奈良の大和長谷寺の本尊と同じ霊木で作られている「同木異体」の観音菩薩であると云われている。
「経蔵」
経蔵は一切経を収める建物である。経蔵内にある「輪蔵」と呼ばれる回転式の書架を一回転させると、すべてのお経を読んだのと同じ功徳があると云われている。
「阿弥陀堂」
鎌倉幕府を開いた源頼朝(みなもとのよりとも)42歳の厄除けを祈願して造立したと云われている。通称は「厄除阿弥陀」と呼ばれている。
「鐘楼堂」
文永元年(1264年)鋳造の銅鐘と云われている。寺の創建年代や本尊の造立時期は不明である。
「地蔵堂」
堂内には、子安・繁栄にご利益のある「福壽地蔵」が安置されている。堂の周囲には千体地蔵が並んでいる。
「弁天窟の入り口」
弘法大師がこもって修行をしたと云われた洞窟である。
「弁天窟」
弘法大師修行の地と伝わる弁天窟には、壁面に弁財天をはじめ十六童子などの像が刻まれている。
「見晴台」
見晴台からの眺望は素晴らしく、由比ヶ浜はもとより三浦半島や相模湾までを一望することができる。
坂東札所第4番 海光山・長谷寺を動画でご覧ください。
「海光山・長谷寺(長谷観音)の御朱印
「海光山・長谷寺」
坂東札所第4番の「長谷寺(はせでら)」は、相模国(さがみのくに)現在の神奈川県鎌倉市長谷にある浄土宗の単立寺院である。山号は「海光山(かいこうざん)」。本尊は「十一面観世音菩薩」である。院号を慈照院と称し、長谷観音(はせかんのん)とも称される。境内には「眺望散策路」があり、周辺には40種類以上約2500株のアジサイが群生している。鎌倉でも有数の景勝地となっている。長谷寺という名称の寺院は各地にあるが、その多くは大和(奈良県桜井市)の長谷寺の観音信仰と縁が深い。坂東の札所でもこの他に、飯山観音の第6番札所長谷寺、白岩観音の15番札所長谷寺(ちょうこくじ)がある。
撮影日: 2018年5月16日(動画:2022年8月6日)
住所:神奈川県鎌倉市長谷3−11−2