「観音堂」
この観音堂は、享和3年(1803年)義然(ぎねん)が建立したものである。歳月の中で老朽化が進み、平成5年から4ヶ年をかけて、本尊の解体修理や茅葺きから銅板葺への改修を行った。
「観音堂への石段」
慈光寺は、秩父山地の東端に位置する都幾山(463m)にあり、堂宇が点在している。観音堂まで、約110段の石段を上る。
「観音堂外陣」
本尊、木造千手観音立像が安置されている。天武天皇2年(673年)に僧、慈訓(じきん)が観音像を刻んで本尊として祀った。
「夜荒らしの名馬」
この馬は夜になるとそっと抜け出して付近の畑の作物を荒らしまわったので、百姓たちがおこって、その尾を切って観音堂の上に納めたと伝えられている。左甚五郎の作である。
「山門」
四脚門形式の門をくぐると本坊に到着する。ここに納経所があり、左へ進むと観音堂がある。
「本堂」
慈光寺は、埼玉県に現存する寺院の中では一番古い寺である。本堂には、阿弥陀如来を祀っている。
「多羅葉(たらよう)樹」
葉裏に文字を書ける多羅葉樹は、「郵便葉書」の語源と云われている。樹齢1200年以上である。
「鐘楼堂」
関東で一番古い吊り鐘である。鎌倉時代、寛元3年(1245年)「物部重光」が鋳造して、慈光寺に奉納した銅鐘の梵鐘である。
「開山堂」
慈光寺を開いた「釈道忠」のために建てられた木製の「宝塔」を堂内に安置している。
「青石塔婆群」
慈光寺山門跡に立つ、板碑(いたび)群である。戦国時代の供養塔で、板碑、青石塔婆、板石塔婆などと呼ばれている。板碑には慈光寺のかつての僧侶名などが記されている。
坂東札所 第9番 都幾山・慈光寺を動画でご覧ください。
「都幾山・慈光寺の御朱印」
「都幾山・慈光寺」
坂東札所第9番の「慈光寺(じこうじ)」は、武蔵国(むさしのくに)現在の埼玉県比企郡ときがわ町にある天台宗の寺院である。山号は「都幾山(ときざん)」。本尊は「十一面千手千眼観世音菩薩」である。春は桜、秋は紅葉の穴場として人気がある都幾山(463メートル)の山中に慈光寺がある。この寺は、天武天皇(白鳳)2年(673年)興福寺(奈良県奈良市の寺)の僧、慈訓(じきん)が慈光老翁の命により千手観音菩薩を刻み、本尊として祀ったのが始まりとされている。
慈光老翁の名前が寺号の由来となった。
撮影日: 2018年7月2日(動画:2022年10月3日)
住所:埼玉県比企郡ときがわ町西平386