「仁王門」
杉の巨木に挟まれた石段を上ると仁王門がある。仁王門には注連縄(しめなわ)が下がっている。神仏混交時代の名残である。
「安楽寺境内」
広い境内の正面の石段を上ると本堂があり、石段の手前右側には「吉見の大仏」が鎮座している。
「観音堂(本堂)」
現在の本堂は寛文元年(約340年前)に再建されたものである。本堂には安産祈願の前掛けが掛けられている。女性の信仰者が多い。
「安楽寺三重塔」
鎌倉時代の三重の大塔は焼失してしまった。現在の三重塔は、今から350年前の寛永年間に再建されたものである。
「吉見の大仏」
境内に吉見の大仏として親しまれる阿弥陀如来像が鎮座している。寛永3年(1790年)鋳造と伝えられている。
「太子堂」
聖徳太子の像を祀った仏堂である。聖徳太子は仏教の保護をしたので、宗派を問わず信仰されている。
「六地蔵堂」
六道の思想に基づいて6体の地蔵菩薩像を祀った仏堂である。
「六地蔵菩薩」
六地蔵堂の内部に6体の地蔵菩薩が並んでいる。六道において衆生の苦しみを救うという六種の地蔵菩薩である。
「薬師堂」
薬師如来を祀る仏堂である。薬師如来は仏教において病気などを治せる効験の仏として信仰されている。
「境内の地蔵群」
地蔵菩薩の信仰は、平安時代から盛んとなり、僧形の像が多く作られてきた。
「鐘楼堂」
鐘楼は、寺院内にあって梵鐘を吊し、時を告げる施設である。時の鐘とも言われる。
「八起地蔵尊(やおきじぞうそん)」
七難を克服し、七福を授かり幸せを築くよう祈念して建立された。私たちの願い、悩み、苦労をかわって受け、救済してくれると云われている。
坂東札所第11番 岩殿山・安楽寺を動画でご覧ください。
「岩殿山・安楽寺(吉見観音)の御朱印」
「岩殿山・安楽寺」
坂東札所第11番の「安楽寺(あんらくじ)」は、武蔵国(むさしのくに)現在の埼玉県比企郡吉見町にある真言宗智山派の寺院である。山号は「岩殿山(いわどのざん)」。本尊は「聖観世音菩薩」である。「吉見観音」とも称される。この寺は、今から約1200年前、奈良時代に行基菩薩がこの地に観世音菩薩の像を彫って岩窟に納めたことが始まりとされ、吉見観音の名で親しまれてきた。毎年6月18日は「厄除け朝観音御開帳」が行われ、「厄除け団子」が売られる。この日は、参道に出店が立ち並び、深夜から早朝にかけて大変な賑わいとなる。
撮影日: 2018年7月2日(動画:2022年10月3日)
住所:埼玉県比企郡吉見町御所374