「観音堂」
中禅寺は、784年、「勝道上人」によって建立された。立木観音を安置している本堂である。中禅寺は、「日光山輪王寺」の別院でもある。
「仁王門」
仁王門正面には、仁王像(金剛力士像)が安置されているが、裏面には、江戸時代の作と思われる「雷神と風神」が安置されている。
「波之利大黒天堂」
事業成就・安産の守護天として波之利大黒天(はしりだいこくてん)を祀っている。
「観音堂手水舎」
観音堂前の手水舎(ちょうずや)からは、波之利(はしり)大黒天堂(右側)と観音堂(左側)を見ながら、手や口をすすぎ清めることができる。
「五大堂」
高台にある建物である。堂内には、不動明王(ふどうみょうおう)を中心として、降三世明王(ごうざんぜみょうおう)、軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)、大威徳明王(だいいとくみょうおう)、金剛夜叉明王(こんごうやしゃみょうおう)からなる五大明王が安置されている。
「五大堂からの展望」
五大堂からの中禅寺湖、日光男体山の眺めはまさに絶景である。
「桂の巨木」
日光を開山した「勝道上人(しょうどうじょうにん)」は、像高6メートルの巨大な観音像の胴体の部分を「桂の巨木」に、根を生やしたままの立木の状態で彫られたことから、立木観音と呼ばれている。
「愛染堂」
中禅寺は、昭和初期の松竹映画「愛染かつら」のロケ地であった。映画に出ている、当時の愛染かつらの大木は、落雷によって枯れてしまった。現在は二代目の愛染かつら、樹齢約30年の若木が植えられている。
「身代わりの瘤」
境内に「瘤(こぶ)」が出ている大木がある。自分の悪いところ、痛いところを触ってから「瘤」に触れると、身代わりなって直してくれるご利益あると言われている。
「石造・採燈護摩壇」
本来、採燈護摩壇は修行の時、必要に応じて作壇して火炎を行うものである。この護摩壇は、不動明王坐像に火炎背後付きの常設壇である。
坂東札所第18番 日光山・中禅寺を動画でご覧ください。
「日光山・中禅寺(立木観音)の御朱印」
「日光山・中尊寺」
坂東札所第18番の「中禅寺(ちゅうぜんじ)」は、下野国(しもつけのくに)現在の栃木県日光市中禅寺湖畔にある天台宗の寺院である。山号は「日光山(にこうさん)」。本尊は「十一面千手観世音菩薩」である。「立木観音」とも称される。この寺は、およそ1200年前に勝道(しょうどう)上人によって開山された。勝道上人が船で中禅寺湖を遊覧していたとき、湖上に千手観音の姿を感じ取り、桂の大木に地面に根を張る生木のまま、直接、観音像を刻んだと云われている。それが、中禅寺の本尊十一面千手観音であり、「立木観音」と呼ばれるようになった。像の高さは約5.5メートルで、根の部分は今でも地中に埋まっていて、根付いていると云われている。日光は女人禁制の霊場だったため、女性はいろは坂の途中の「女人堂」から本尊を遥拝した。
撮影日: 2018年09月28日(動画:2022年9月10日)
住所:栃木県日光市中宮祠2578