「観音堂(本堂)」
茅葺屋根の本堂で、桃山建築の先駆としての豪放雄大な建築様式である。参道には銀杏の巨木が枝を広げている。
「本堂外陣」
古くから安産、厄除けの仏様として信仰されてきた。本尊の十一面観音は北を向いて安置されている。日本の寺院には珍しい丸窓がある。
「観音菩薩像」
本堂前に立つ観音菩薩像は、左手に未開敷蓮華(みかいふれんげ)を持っている。その横には水子地蔵尊が並んでいる。
「仁王門」
2011年の東日本大震災で損傷した仁王門は、2014年に修復され、朱塗りの門となった。
「佐竹氏の家紋」
佐竹氏の家紋「五本骨扇に赤月紋」が、仁王門の楼上中央に掲げられている。
「仁王尊像(金剛力士像)」
仁王尊像は、宝永5年(1708年)の作であるが、平成28年(2016年)に修復された。
「仁王門の鬼瓦」
東日本大震災で損傷した仁王門は、2014年に修復された。そのときの修復前の鬼瓦である。
「布袋尊」
境内に布袋像がある。大きな袋を背負った太鼓腹の僧侶の姿をしている。日本では七福神の一柱として信仰されている。
「妙福山・佐竹寺(北向観音)の御朱印」
「妙福山・佐竹寺」
坂東札所第22番の「佐竹寺(さたけでら)」は、常陸国(ひたちのくに)現在の茨城県常陸太田市にある真言宗豊山派の寺院である。山号は「妙福山(みょうふくざん)」。本尊は「十一面観世音菩薩」である。「北向観音または佐竹観音」とも称される。この寺は、大同2年(807年)奈良時代の僧、徳一の開創とされている。寛和元年(985年)花山天皇が随行の聖徳太子作の十一面観音像を与え、観音堂を建立したと云われている。寺院本堂には珍しく北向きに建てられている。したがって観音像も北を向いているので、「北向観音」の愛称で知られている。安産子育てや厄除けなどの霊験があり、信仰する人が多い。
撮影日: 2018年10月2日
住所:茨城県常陸太田市天神林町2404