「観音堂(本堂)」
昭和5年(1930年)に現在の本堂が再建された。一時寺名を「佐白山観世音寺」と称したが、平成24年(1942年)「正福寺」と改めた。
「本堂向拝」
春の例大祭には本尊の扉が開かれる。温厚な表情の十一面千手観音坐像の姿を拝むことができる。
「参道」
立木に囲まれた参道沿いに、春にはツツジ、初夏にはアジサイ、秋には紅葉が美しい。
「お迎え地蔵尊」
東日本大震災の振動で、45度向きを変え、顔が参道方向を向いたため、「お迎え地蔵」と呼ばれるようになった。
「手水場」
佐白山の水脈から引いた霊水が用いられている。
「鐘楼」
佐白山山麓公園に鐘楼堂が新築され、正福寺の梵鐘(時の鐘)を移設した。梵鐘のない鐘楼が残った?
「ツツジ山(ツツジ公園)」
観音堂の裏は、3万5千株のツツジ公園になっている。木々の間からの眺望が素晴らしい。
坂東札所第23番 佐白山・正福寺を動画でご覧ください。
「佐白山・正福寺(佐白観音)の御朱印」
「佐白山・正福寺」
坂東札所第23番の「正福寺(しょうふくじ)」は、常陸国(ひたちのくに)現在の茨城県笠間市にある真言宗系単立の寺院である。山号は「佐白山(さしろざん)」。本尊は「十一面千手観世音菩薩」である。「佐白観音」とも称される。この寺は、白雉(はくち)2年(651年)猟師の粒浦(つうら)氏という人物が、千手観音菩薩を仏工に刻ませ、祀ったのが始まりという。正福寺は、明治初年の神仏分離により、衰退、焼失してしまった。本尊をはじめとする仏像などは、佐白山山頂に移し難を逃れた。昭和5年(1930年)現在の地に観音堂が建立され難を逃れた尊像が帰還することができた。
撮影日: 2018年10月2日(動画:2022年9月30日)
住所:茨城県笠間市笠間1056-1