「仁王門」
茅葺屋根の仁王門。文亀年間(1501〜1504年)の建立で、柱は円柱ではなく十六角柱でできている。
「観音堂(本堂)」
入母屋造りの観音堂は、元禄6年(1693年)の建立である。千葉県の文化財に指定されている。
「観音堂外陣」
正面入り口に扉がなく、外陣には欄間彫刻や狩野派による華やかな天井絵が施されている。
「子安観音堂・弁天堂」
子安観音は、安産や幼児の成長を守護する観世音菩薩である。弁天は弁財天の略で、仏教の女神である。
「宝篋印塔(ほうきょういんとう)」
享保3年(1718年)江戸神田の住人「小幡内匠勝行」が、精巧に鋳造したものである。
「夫婦松」
むつまじく樹齢を重ねた名木(赤松)である。併置されている句碑には、芭蕉の句が刻まれている。
「ぼけ封じ道祖神と毘沙門天(左奥)」
高齢化を迎えて、ぼけ封じのために「ぼけ封じ道祖神」を奉納したものである。「毘沙門天」は、下総(しもふさ)七福神のひとつで、商売繁盛の利益があると云われている。
「境内の地蔵尊」
寺の古い歴史を感じさせる地蔵群である。日本の地蔵菩薩は「子供の守り神」として信じられている。
坂東札所第28番 滑河山・龍正院を動画でご覧ください。
「滑河山・龍正院(滑河観音)の御朱印」
「滑河山・龍正院」
坂東札所第28番の「龍正院(りゅうしょういん)」は、下総国(しもうさのくに)現在の千葉県成田市にある天台宗の寺院である。山号は「滑河山(なめがわさん)」。本尊は「十一面観世音菩薩」である。「滑河観音」とも称される。承和(じょうわ)5年(383年)滑河城主の小田将治の発願により慈覚大師が開山したと伝えられている。元禄9年(1696年)5代将軍徳川網吉が本堂(観音堂)を再建した。これが現在の本堂である。本尊十一面観音像は、平安時代に活躍した仏師、「定朝(じょうちょう)」の作である。この十一面観音菩薩像の胎内に小さな観音像が納められている。この小さな観音像は、城主の小田将治が出会った老僧が小田川よりすくい上げたものとされている。
撮影日: 2018年10月8日(動画:2022年10月20日)
住所:千葉県成田市滑川1196