「仁王門」
風格のある単層入母屋造りの仁王門は、文政11年(1828年)に建立されたものである。
「仁王門の彫刻」
欄間や柱には龍や獅子の彫刻が施されている。注連縄(しめなわ)は神仏習合の名残と思われる。
「観音堂(本堂)」
平日は扉が閉まっているため、向拝での参拝となる。土日と毎月21日の縁日には、扉が開かれる。
「大銀杏」
樹高30メートル、目通り8メートル、樹齢千年以上とされている。鎌倉市の鶴岡八幡宮の銀杏よりも大きい。
「大師堂」
大師堂は、真言宗系の寺院で、弘法大師を祀る堂である。
「鐘楼堂」
鐘楼堂と仁王門は、文政11年(1828年)の建立である。太平洋戦争で戦火を免れた。
「本坊(納経所)」
本坊は、寺院の僧房でその寺の寺務所である。本坊の右手には、ボタンの花壇があり、毎年見事な花を咲かせる。
「地蔵堂」
地蔵菩薩は「子供の守り神」として信じられている。子供のよだれ掛けをしている。
「小大師堂」
小大師堂脇に、「錫杖(しゃくじょう)塔」がある。錫杖は、遊行僧が携帯する杖である。シャクシャクという音から錫杖の名がつけられたと云われている。
「桃山の五輪塔」
江戸時代、新田開拓のための用水路「丹後堰(せき)水」を掘削した、「布施丹後守」の墓である。
坂東札所第29番 海上山・千葉寺を動画でご覧ください。
「海上山・千葉寺の御朱印」
「海上山・千葉寺」
坂東札所第29番の「千葉寺(せんようじ)」は、下総国(しもうさのくに)現在の千葉県千葉市中央区にある真言宗豊山派の寺院である。山号は「海上山(かいじょうざん)」。本尊は「十一面観世音菩薩」である。和銅2年(709年)奈良時代の日本の僧、「行基(ぎょうき)」がこの地を訪れたとき、池に咲く蓮の花の中にに阿弥陀如来と観音菩薩の2尊が並ぶ姿をみて、十一面観音像を刻んで安置したのが始まりとされている。その後、聖武天皇の命により「千葉寺(せんようじ)」と称して、本堂(観音堂)を建立した。しかし本堂は焼失して何度か再建された。昭和51年(1976年)鉄筋コンクリート造による桃山様式の本堂が完成した。これが現在の本堂である。
撮影日: 2018年10月10日(動画:2022年10月20日)
住所:千葉県千葉市中央区千葉寺町161