「観音堂(本堂)」
床下を人が立って歩ける、高床式観音堂である。秘仏とされていた本尊「正観世音菩薩」の全身(3.6メートル)を床下から常時拝観できるようにした。
「観音堂・外陣」
床の高さと、それを支える柱が88本、全国でも珍しい寺院である。
「観音浄土巡り」
本堂の床下に設けられた、観音浄土巡りに安置されている「閻魔大王像」。ここから、極楽界巡りと地獄界巡りを楽しむことができる。
「仁王門」
アという開いた口と、ウンという閉じた口の仁王像2体を安置している。まさに、仁王さまの「阿吽(ア・ウン)」の呼吸で寺院を守護している。
「手水舎」
双頭「阿吽(ア・ウン)」の龍水。健康長寿・除災招福・財宝守護などに利益があると云われる霊水である。
「鐘楼堂」
昭和53年(1978年)に檀家をはじめ、全国からの参拝者の寄付で建立された。鐘楼堂の脇に熊野神社への鳥居と参道がある。
「望叶(のぞみかなえ)観音」
女性的な美しい姿で、願い事や望み事を聞き入れ、救済してくれると云われている。
「胎内くぐり・福わ内」
招福の鐘を鳴らし、招福の輪の中をくぐり抜けると、諸願が成就されるパワーを授かると云われている。
「水子・子育て地蔵尊」
境内にある樹齢400年の「夫婦杉」は、夫婦和合の霊木だったが、昭和57年(1982年)の台風によって倒れた。その場所に、不運な水子の霊を安置する位牌堂と、地蔵尊を建立した。
「六地蔵尊」
「餓鬼」「人間」「修羅」「地獄」「畜生」「天上」の六道を、行脚させる地蔵菩薩の姿である。
坂東札所第30番 平野山・高蔵寺を動画でご覧ください。
「平野山・高蔵寺(高倉観音)の御朱印」
「平野山・高蔵寺」
坂東札所第30番の「高蔵寺(こうぞうじ)」は、上総国(かずさのくに)現在の千葉県木更津市にある真言宗豊山派の寺院である。山号は「平野山(へいやさん)」。本尊は「正観世音菩薩」である。「高倉観音」とも称される。用明天皇の時代(585〜587年)に徳義上人という僧が、小像の観音菩薩を安置するため観音堂を建てたのが始まりとされる説と、奈良時代の僧、行基が正観音像を刻んで、徳義上人が安置した、小像の観音像を頭部に納めて本尊としたと云う説がある。本堂は独特な高床式の構造で、本尊を床下から見上げて拝することができる。
撮影日: 2018年10月16日(動画:2022年10月27日)
住所:千葉県木更津市矢那1245