「閻魔大王像」
百体観音堂の左側一角に閻魔大王像が祀られている。閻魔(えんま)は、冥界(みょうかい)の王として死者の生前の罪を裁く神と云われている。
「百体観音堂」
西国・坂東・秩父札所の写し本尊100体を祀っている。右側一角には、赤穂四十七士の像を祀っている。
「観音堂・内部」
西国・坂東・秩父の日本百観音の写し本尊。精細な彫刻で、小さな観音像が階段状に安置されている。
「仁王門」
平成5年(1993年)老朽化のため再建された。仁王像(金剛力士像)2体が安置されている。仁王様は、寺院内に仏敵が入り込むことを防ぐ守護神である。
「四天門」
文政5年(1822年)に建立。昭和54年(1979年)に改修された。四天門の名称ではあるが、門内部には四天王ではなく、風神と雷神が安置されている。
「観音堂(本堂)」
文化14年(1817年)に再建され、昭和49年(1974年)に改修された。入母屋の屋根に唐破風向拝をつけた観音堂である。
「観音堂・外陣」
外陣には、長押(なげし)上部に数多くの奉納額や大きな絵馬が掛けられている。
「奥院堂」
文化10年(1813年)に本堂が火災に遭った翌年に、仮本堂として建てられたものである。
「水屋(みずや)」
参拝者が身を浄めるために、手水を使う施設である。手水舎(ちょうずしゃ)、水盤舎(すいばんしゃ)など、寺院によって呼び方が異なる。作法は、神社、寺院一緒である。
「千尋の池と鐘楼堂」
御詠歌に詠われている「千尋の池」が水をたたえている。鐘楼は、昼前と夕方の2回時を告げている。
坂東札所第32番 音羽山・清水寺を動画でご覧ください。
「音羽山・清水寺(清水観音)の御朱印」
「音羽山・清水寺」
坂東札所第32番の「清水寺(きよみずでら)」は、上総国(かずさのくに)現在の千葉県いずみ市にある天台宗の寺院である。山号は「音羽山(おとわさん)」。本尊は「千手観世音菩薩」である。「清水観音」とも称される。大同2年(807年)円仁(慈覚大師)がこの地を訪れて、千手観音菩薩像を刻み安置したのが始まりと云われている。現在の本堂は、江戸時代の文化14年(1817年)に再建されたものである。「音羽山・清水寺」の山号と寺号は、京都東山にある西国第16番札所の清水寺と同じである。兵庫県には、西国25番札所、「御嶽山・清水寺」がある。この3つの寺を「清水三観音」または「日本三清水」と称している。
撮影日: 2018年10月10日(動画:2022年10月22日)
住所:千葉県いずみ市岬町鴨根1270