「観音堂」
三間四面の宝形(ほうぎょう)造りの観音堂で、正面に唐破風を施した大きな向拝をつけている。この観音堂は天保年間(1830〜1844年)に、秩父の宮大工「藤田若狭」の手によって再建された。
「観音堂・向拝」
観音堂・向拝には、秩父出身の彫刻師「森玄黄斎(もりげんおうさい)」の作である御詠歌の扁額が掲げられている。堂内には、本尊「聖観世音菩薩」が安置されている。
「観音堂の回廊」
観音堂の裏には回廊があり、大日如来、千手菩薩、文殊菩薩、虚空蔵菩薩などが灯明を前に金色の姿を浮かび上がらせている。
「蓮華堂」
この「蓮華堂(れんげどう)」には、本堂の回廊とは別に、「釈迦三尊(釈迦如来・文殊菩薩・普賢菩薩)」「阿弥陀三尊(阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩)」それに大日如来、薬師如来、虚空蔵菩薩の9体が祀られている
「不動堂」
不動堂には、「不動明王(ふどうみょうおう)」が祀られている。不動明王は、大日如来の化身として、すべての「悪」と「煩悩(ぼんのう)」をおさえしずめると云われている。岩上に座して火炎に包まれた姿をしている。
「ニコニコ地蔵尊」
この地蔵尊は平成4年(1992年)に祀られたものである。いつもニコニコしているように見える地蔵尊で、巡礼参拝者を暖かく迎えてくれる。
秩父札所第18番 白道山・神門寺を動画でご覧ください。
「白道山・神門寺の御朱印」
「白道山(はくどうざん)・神門寺(ごうどじ)」
宗派/曹洞宗 本尊/聖観世音菩薩
この寺はもと修験寺で「神戸山・長生院」といい今宮坊(現在の第14番札所)に属して栄えたといわれている。本尊は、1㍍を超える「聖観世音菩薩」で、両手に蓮の花を持ち、室町時代の作と伝えられている。昔、ここは神社で大きい「榊(さかき)」があり、その枝が左右に分かれて空に伸びて結びあい、楼門のようだったので「神門(ごうど)」と呼ばれるようになった。年を経て木も枯れ神社のすたれるのを見て里人はこれを再建しようと神様に伺うと不思議にも巫女を通じて“寺にせよ”とお告げがあり、里人はお堂を建て「聖観世音菩薩」を安置した。
撮影日: 2021年08月26日
住所:埼玉県秩父市下宮地町5-15