秩父札所第30番 法雲寺

瑞龍山(ずいりゅうさん)

法雲寺(ほううんじ)

秩父札所 第30番【瑞龍山・法雲寺】 | フォトさいたま

「札所の石標」

参道の木立の緑が心地よい石段を上ると、「本坊(本堂)」と納経所があり、左側の石段を上がった先に観音堂がある。


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「観音堂と桧葉」

この観音堂は、元和(げんな)元年(1615年)、江戸時代の建立で、享保年間(1716〜1736年)に改築されている。観音堂手前にある「桧葉(ヒバ)」は、観音堂が建立した記念に植樹され、樹齢400余年と推定される。


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「観音堂・向拝」

本尊「如意輪観音菩薩」が安置されている。如意輪観音は、唐の帝王「玄宗(げんそう)皇帝」が楊貴妃の供養のために作ったという伝説がある。「楊貴妃観音」ともいわれ、鎌倉建長寺の「道隠(どういん)禅師」が唐より持ち帰った仏像といわれている。軒下には多くの楊貴妃の絵馬が奉納されている。


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「飛龍の松」

観音堂の壁に貼りつく「飛龍の松」龍頭に似た松の根っこのオブジェであろうか、観音堂回廊に展示されている。


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「浄土庭園と観音堂」

池の端にかかる石橋を渡って石段を上ると、朱塗りの美しい宝形造りの観音堂が鎮座している。


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「地蔵菩薩群」

観音堂の左手前にたくさんの地蔵尊が並んでいる。地蔵尊は子供を守る「仏」として信仰されている。赤いよだれかけを掛けるのも、冬には赤い毛糸の帽子や頭巾をかぶせるのも、赤ちゃんが丈夫にそだつようにと願いと祈りがこめられているからである。


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「観世音菩薩像」

観世音菩薩像の台座には、「延命十句観音経」が刻まれている。延命十句観音経は、とても短い観音経(お経)で、わずか24文字の経文である。


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「浄土庭園と本坊」

浄土庭園は、仏教における極楽浄土を模した庭園である。境内中央に池を配置し、その周りにツツジや、サツキ、アジサイ、牡丹など四季の花々が密に植え込まれている。


秩父札所三十番  瑞龍山・法雲寺を動画でご覧ください。


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「瑞龍山・法雲寺の御朱印」


「瑞龍山(ずいりゅうさん)・法雲寺(ほううんじ)」

宗派/臨済宗建長寺派  本尊/如意輪観世音菩薩

瑞龍山「法雲寺」は、臨済宗建長寺派の寺院で、開創は13世紀中頃の鎌倉時代である。本尊は「如意輪観世音菩薩」で木の坐像、像高約40センチメートル、唐の第9代帝王「玄宗(げんそう)」の作と言われている。皇帝が戦場にあって楊貴妃の冥福を祈り、観音の御心にすがる真情がうかがえて、美しく尊厳に満ちたものである。観音堂は六間四面、唐様の方形造り、過去帳に元和(げんな)元年(1615年)の建立とされている。この法雲寺には古い納札が保存され札所番付と共に、秩父札所の起こりや移り変わりを知る、重要な資料と云われている。ほかに寺宝として、天文年間の古納札6枚や「天狗の爪」「龍の骨」「楊貴妃の鏡」などがある。


秩父札所 第30番【瑞龍山・法雲寺】 | フォトさいたま


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撮影日:

住所:埼玉県秩父市荒川白久432