秩父札所第33番 菊水寺

延命山(えんめいさん)

菊水寺(きくすいじ)

秩父札所 第33番【延命山・菊水寺】 | フォトさいたま

「参道入口の石柱(寺号標)」

荒川支流の赤平川の東岸に菊水寺の参道入口がある。参道入口には、「大櫻山長福寺」と刻まれた石柱があり、石柱をよく見ると、側面に「札所三十三番 延命山菊水寺」との文字が刻まれている。実は現在の菊水寺は、かつての曹洞宗の「長福寺」という寺院であった。


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「観音堂」

入母屋造りの観音堂の正面には、「正大悲殿」の扁額が掲げられており、堂内入ると向拝の内部は土間になっている。文政3年(1820年)長福寺(菊水寺の管理寺)の本堂を再建したとき、菊水寺の本尊「聖観世音菩薩」を寺の本尊として祀るようになった。


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「手水鉢」

菊水寺跡にあった、福寿延命の「菊水」という霊泉(菊水の井)にちなみ、菊花をあしらえた手水鉢である。


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「文化財指定・聖観音像」

地蔵尊の横に「県指定文化財 菊水寺聖観音像」のポールが立っている。秘仏本尊の聖観世音菩薩像は、平安時代末期の作といわれ、埼玉県指定文化財彫刻第1号である。


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「芭蕉の句碑」

境内には、埼玉県最古の句碑である松尾芭蕉の句碑があり、菊塚「寒菊や粉糠のかかる臼の端」と記されている。


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「六地蔵尊」

「地獄」「餓鬼」「畜生」「修羅」「人間」「天」の六道を行脚される地蔵菩薩の姿を、それぞれ六体の尊像に表したものがこの六地蔵尊である。


秩父札所三十三番 延命山・菊水寺を動画でご覧ください。


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「延命山・菊水寺の御朱印」


「延命山(えんめいさん)・菊水寺(きくすいじ)」

宗派/曹洞宗  本尊/聖観世音菩薩

参道の入口に「大櫻山長福寺(だいおうさんちょうふくじ)」の石柱(寺号標)が立っている。石柱をよく見ると、側面に「札所三十三番 延命山菊水寺」との文字がある。これは、札所の菊水寺が永禄12年(1569年)武田信玄の秩父侵攻の際に焼失、本尊の聖観世音菩薩像は、炎上する菊水寺から村人らが運びだし、長福寺に安置した。そして、文政3年(1820年)長福寺は本堂を建て直し、菊水寺の本尊を寺の本尊として祀るようになった。もともとの菊水寺は、現在地から南東方向に600メートルほど離れた場所にあった。菊水寺跡境内には、寺名の由来となった、福寿延命の「菊水」という霊泉(菊水の井)があったが、道路整備等で菊水の井戸はすでに所在がわからなくなっている。


秩父札所 第33番【延命山・菊水寺】 | フォトさいたま


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撮影日:

住所:埼玉県秩父市吉田1104