西国札所第7番 岡寺

東光山(とうこうさん)

岡寺(おかでら)

龍蓋寺(りゅうがいじ)

西国札所 第7番【東光山・岡寺(龍蓋寺)】 | フォトさいたま

「本堂(外陣)」

本堂内陣には、本尊・如意輪観音像が安置されている。高さ4メートルを超える坐像である、インド、中国、日本三国の土で弘法大師が造られた尊像である。如意輪とは、物事を自分の意のごとくかなえてくれるの意である。


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「本堂(観音堂)」

現在の本堂は、文化2年(1805年)に再建された物である。奈良県の文化財に指定されている。


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「龍玉願い珠」

紙に書いた願い事を玉の中に納め、蓋をして「モチの木」に吊すと願い事が叶えられると云われている。


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「仁王門」

慶長17年(1612年)建立。国の重要文化財に指定されている。昭和42年(1967年)大規模な解体修理が行われた。


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「仁王門から望む境内」

仁王門を潜り、石段を上ると開山堂、書院、本堂などが緑に包まれて立ち並んでいる。境内には、樹齢500年のツツジをはじめ、サツキ、シャクナゲの咲く花の名所でもある。


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「龍蓋池」

岡寺は「龍蓋寺」という寺名もある。昔、この寺の近くに農地を荒らす悪龍がいた。寺を開山した「義淵(ぎえん)僧正」がその法力をもって池の中に封じ込め、大きな石で「蓋」をした。「龍に蓋をする→龍蓋寺」が寺名の原点になっている。


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「三重宝塔」

古来三重宝塔は、文明4年(1472年)の大嵐により倒壊してしまったと云われている。昭和61年(1986年)、524年ぶりに再建された。


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「大師堂」

昭和の初めに建立された堂である。堂の前(左)には大師幼少期の像「稚児大師像」と四国の地を巡り修行し頃の(右)「修行大師像」が鎮座している。


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「奥之院石窟」

奥之院には、「弥勒(みろく)の窟」といわれる石窟堂がある。「弥勒菩薩座像」が安置されている。


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「鐘楼堂」

梵鐘には文化5年(1808年)と刻まれており、本堂と同時期に再建されたものと思われる。鐘の中央付近に7つの穴があいている。これは先の戦時中に供出のための材質調査の穴跡と思われる。しかし幸運にも供出の難を逃れた。難を逃れた鐘として、西国巡礼の参拝者の方々が、思いを込めて鐘を撞いている。


西国札所第7番 東光山・岡寺(龍蓋寺)を動画でご覧ください。


西国札所 第7番【東光山・岡寺(龍蓋寺)】 | フォトさいたま

「東光山・岡寺(龍蓋寺)の御朱印」


「東光山・岡寺(龍蓋寺)」

西国札所第7番の「岡寺(おかでら)」は、大和國(やまとのくに)現在の奈良県高市郡明日香村(あすかむら)岡にある、真言宗豊山派の寺院である。山号は「東光山(とうこうさん)」。本尊は「如意輪観世音菩薩」である。通称「龍蓋寺(りゅうがいじ)」とも称される。この寺の創建は古く、(670年頃)天武天皇の皇太子、「草壁皇子」の住んだ宮殿、宮岡の跡地をもらい受け、そこに「義淵僧正(ぎえん=奈良時代の僧)」が創建したのが始まりとされている。本堂に安置されている本尊の如意輪(にょいりん)観音坐像は、高さ4メートルを超える大きさで、日本に現存する最大の塑像(そぞう=粘土でできた像)である。この像は弘法大師が日本、インド、中国の土で造ったと云われている。昔、この地に嵐を起こしては田畑を荒らし、農民を苦しめてきた「悪龍」がいた。農民に助けを求められた「義淵僧正」は、悪龍を池の中に封じ込めて大きな石で蓋をした。龍はその後、改心して善龍となり今でも本堂前にある池「龍蓋池」に眠っていると云われている。このことから、日本で最初の厄除け霊場になったと云われている。


西国札所 第7番【東光山・岡寺(龍蓋寺)】 境内マップ| フォトさいたま


西国札所 第7番【東光山・岡寺(龍蓋寺)】 | フォトさいたま


撮影日:

住所:奈良県高市郡明日香村岡806