「本堂(源氏の間)」
紫式部が「源氏物語」を起筆した場所と伝えられており、「源氏の間」と呼ばれている。その様子を、御所人形で再現されている。後方の人形は、紫式部の侍女と思われる。
「本堂・外陣」
石山寺は、天平19年(747年)、聖武天皇の発願により、良弁僧正(ろうべん=奈良時代の僧)が創建した。本尊・如意輪観世音菩薩像が安置されている。安産、福徳、縁結、厄除けの観音様として信仰を集めている。
「東大門」
東大門は、石山寺の正門である。鎌倉時代の建立とされている。入母屋造り、本瓦葺の建物で、純和様の均整がとれた正門である。
「境内の珪灰石(けいかいせき)」
石灰岩(せっかいがん)が地中から突出した花崗岩(かこうがん)と接触し、その熱作用のために変質したものである。「石山寺」の寺名はこの珪灰石に由来している。
「多宝塔」
建久5年(1194年)源頼朝の寄進で建立されたと云われている。上下二層のバランスや軒の曲線が美しく、日本最古、最美の多宝塔として知られている。
「月見亭」
保元年間(1156〜1158)に後白河天皇(ごしらかわてんのう)の行幸に際して建立された。琵琶湖を望みながら、瀬田川の美しい風景を楽しむことができる。
「芭蕉の句碑」
芭蕉が詠んだ句「曙は まだむらさきに ほととぎす」と記した、高さ1.7メートルの円柱である。その左の塔は、紫式部の供養塔である。高さ2.6 メートルで、鎌倉時代の作と云われている。
「天智天皇の石切場」
本堂正面付近にある石切場には、天然記念物「珪灰石(けいかいせき)」が道沿いに露出している。天智天皇の時代に飛鳥(奈良県高市郡明日香村)の川原寺(現・廃寺)中金堂の礎石に使用されたと云われている。
西国札所第13番 石光山・石山寺を動画でご覧ください。
「石光山・石山寺の御朱印」
「石光山・石山寺」
西国札所第13番の「石山寺(いしやまでら)」は、近江國(おうみのくに)現在の滋賀県大津市石山寺にある、東寺真言宗の寺院である。山号は「石光山(せっこうざん)」。本尊は「如意輪観世音菩薩」である。この寺は、琵琶湖から流れ出る瀬田川の西岸に位置している。本堂は、国の天然記念物の「硅灰石(けいかいせき)」の巨大な岩盤の上に建ち、これが寺名の由来となっている。聖武天皇の発願により、天平19年(747年)「良弁(ろうべん=奈良時代の僧)」が聖徳太子の念持仏であった「如意輪観音」をこの地に祀ったのが始まりと云われている。本尊の如意輪観音像は、本堂の厨子内に安置され、安産、福徳、縁結び、厄除けの信仰を集めている。石山寺は、多くの文学作品に登場することで知られている。本堂内の「紫式部の間」は、紫式部が「源氏物語」を起筆したところと云われ、御所人形でその様子が再現されている。
撮影日: 2019年9月6日(動画:2023年9月24日)
住所:滋賀県大津市石山寺1-1-1